横浜開港アンデパンダン展
2009年4月21日～2009年4月26日
Bank ART studio NYK
アンデパンダン
2009年5月3日
アンデパンダンとは、フランス語で自主独立という意味らしい。１９世紀末、自由な芸術創作活を目的として印象派の画家達が官展に反対して無鑑査の展覧会を開催したのがアンデパンダンの始まりと言われている。日本でも大正始めに初めてこの形式の展覧会が開催されたそうだ。
上記のような歴史的背景を受け、横浜開港１５０周年記念のイベントの一つとして横浜市および横浜市内のギャラリーが協賛の上、開催されたのが今回の展覧会である。通常の展覧会は、審査委員会などを設け応募された作品を一点一点審査した上で、その内の一部を展示するのが慣例だが、この展覧会はその歴史的由来どおり無審査であり、インスタレーション、映像、パフォーマンス等を含め幅広くアートの世界を発信することを目的としているようだ。
その主旨に違わず、会場には絵画、彫刻、インスタレーション、メディアアートと多種多様な作品が展示されていた。一つ一つの作品は十分に時間を掛けて丁寧に作成されたと思わせるものばかりで、予想外の力作ぞろいに驚かされた。
ただ、展覧会全体として見れば若干総花的で、包括的なメッセージ発信が弱かったように感じたのも事実である。ただし、こうしたある種無秩序な側面こそがアンデパンダンの思想を最も体現しているのかもしれない。その意味で、展覧会の一つの有り方として面白い試みだったように思える。
この展覧会の詳細は下記まで。
http://www.yamadayuko.com/yokohama150/