マン・レイ展 知られざる創作の秘密
2010年7月14日~2010年9月13日
国立新美術館
展示方法
2010年7月31日
青いハートのモチーフに心引かれ、本展に足を運んだ。
マン・レイは写真、絵画、オブジェ等多岐にわたる分野で活躍したアーティストであり、本展はその彼の作品を、日本展だけに出展される約70点を含む約400点を紹介する催しである。マン・レイの生涯をニューヨーク、パリ、ロサンゼルス、パリの四つの時代に分け、時代毎に制作された各作品を作品の発想源となったモノやイメージと対置させる形で紹介している。
400点という数が示すとおり、会場では多種多様な作品を鑑賞することができる。写真作品がその多くを占めるように思えたが、それ以外の種類の作品も多数展示されている。しかしながら、そうであるが故に、展覧会全体として少々「ぼやっ」とした印象を見るものに抱かせる危険性がなくもない。事実、強い印象を残す作品は特に見られなかったように私には思えた。
青いハートのモチーフには、それをポスターで見かけた時と比べると、思ったより心を動かされなかった。もっとも、これは決して本展覧会に限ったことではなく、他の展覧会でも同じような経験をしたことが何回かあることは確かであるが。作品には、それにふさわしい展示方法、手法というものが存在するのであろう。そんなことを思わせる展覧会だった。
この展覧会の詳細は下記まで。
http://www.man-ray.com
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tokyoartworld@gmail.com